死神 (Death)

【総合解釈】
死神のカードは「終わりと再生」「別れと新しい始まり」を象徴するわ。見た目の恐ろしさから誤解されがちだけれど、決して「死そのもの」を意味するのではないのよ。むしろ「古い自分を手放すことで、新しい可能性を迎える準備が整う」という大切な変化のときなの。これまでのやり方や執着が通じなくなり、無理にしがみつけば停滞や腐敗に陥ってしまう。だからこそ、このカードは「勇気を持って切り替えなさい」と告げているの。死神は破壊だけでなく、空いた場所に新しい何かを芽生えさせる力でもあるのよ。

【正位置】
正位置の死神は「思い切った変化」を求めているの。古い価値観や関係に区切りをつけることで、新しいスタートが始まるのよ。恋愛では関係性の大きな変化、別れや再出発を意味することもあるし、仕事では転職やプロジェクトの終了から新しい挑戦に踏み出す時期かもしれないわ。金運も大きな出入りがあり、過去のやり方を変える必要があるわね。死神のカードは「喪失」ではなく「再生のための解放」を告げるカード。何かを終わらせる決断をすることで、未来に道が拓かれるわよ。

【逆位置】
逆位置の死神は「変化を恐れて足踏みしている状態」を示すの。関係を断ち切れず、過去に縛られて進めないでいるときに出やすいわ。恋愛では腐れ縁や惰性で続く関係を意味することもあるし、仕事や生活でも同じことの繰り返しで前進できない状況を表すの。あるいは逆に、あまりに急激な変化や無情な結末に直面する場合もあるわよ。いずれにしても「変化から逃げてはならない」という警告なの。執着を手放し、勇気を持って次の段階へ移ることが大切になるのよ。

【尚子の見解】
死神はね、「終わりは始まりなのよ」と教えてくれるカードなの。正位置なら「古いものを捨てて、新しい道を進みなさい」と背中を押してくれるし、逆位置なら「怖がってしがみついてない？ その未練があなたを止めているわよ」と厳しく告げてくるの。人生は常に流れていて、変化を拒んでいたら成長できないの。だからこそ、このカードが出たときは「潔く手放す勇気」を持ちなさい。怖いかもしれないけど、その別れや終わりこそが、次の幸運の種になるのよ。死神は破滅ではなく「再生への扉」なの。怖がらずに受け止めなさいね。